トヨタ アルファード(30系/後期)です。
フロントスピーカーを純正からFOCAL・FLAXシリーズの
2Wayセパレートモデル「PS 165 F」に換装させていただきました。
ドアスピーカー交換において基本的にはスピーカー背面の障害物(ウィンドウガラスやレール)と
スピーカー前面の障害物(ドアトリム)の干渉を避けつつ
ユニット自体を強固に固定するために「バッフル」が必要となります。
バッフル制作に当たり用いられる材料としてMDFがポピュラーですが
MDFは木材チップに接着剤として合成樹脂を加え板状に成形したもので
木材のように軽量で高い加工性を持ちつつも木材特有の反りや乾燥割れなどが少なく
均質でリーズナブルな反面、水や湿気に弱く表面処理を行わないと腐食します。
対して白樺耐水合板(通称:バーチ)は単価はMDFと比較すると高価ですが
音質面、耐水、耐久性に優れ強度も高いのが特徴です。
当店では経験上、表面処理を施したとしても経年劣化を考慮し
バーチで制作させていただいております。
制作に当たり当店で予め保有している純正スピーカーの外周を
トレースした「マスター」を基に制作します。
外周をマスターを用いてコピーし取り付けるスピーカーユニットに則して
内周を円形でカットします。
なお今回は当店で保有しておりますマスターで適合がとれましたが
とれない場合はその都度、外周の「型」を制作し以後マスターとして保有します。
またバッフルの厚みに関しては上述の物理的な干渉を避けることを大前提としたうえで
+αを考慮して厚みを決定しますが今回は2枚から成る積層仕様です。
耐水、耐久性に優れてはいますが更に樹脂などを用いて防水性や耐久性を
向上させたうえで車両側にボルト/ナットを用いてバッフルを強固に固定し
純正の楕円形ユニットからFOCAL製ユニットへと換装しました。
ダッシュ上ユニットもドアと同様に純正ユニットの外周を模した
ベースを制作しコーン型純正ユニットから
FOCAL製インバーテッド(逆)ドーム型トゥイーターへと換装しました。
全工程が終了しましたら音出し並びにパワーウインドゥやロックなど
車両側の動作確認後、車内特性測定器を用いながら
今回は既設ナビの内蔵DSPの調整機能を活用してサウンド調整を施し納車させていただきました。
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